72021年7月18日(日):デッキ解説 モミ雪道型連撃インテレオン
・はじめに
連撃インテレオンの強みについて、まずは簡単に説明をします。
1つ目の強みは『安定性が高いこと』です。場に「インテレオンVMAX」、「れんげきエネルギー」の2枚さえあれば、とりあえず殴り始めることが出来ます。
2つ目の強みは『320点(「インテレオンVMAX」の HP)を出せないデッキ全般に有利なこと』です。「インテレオンVMAX」は殴る際、「れんげきエネルギー」を手札に戻せるので、「モミ」のデメリットを無視出来ます。
3つ目の強みは『「頂への雪道」が採用出来ること』です。環境の大半のデッキが「デデンネGX」、「クロバットV」のようなポケモンを採用しているので、特性封じの強みは言わずもがなでしょう。
※特性ダブルシューターを活かした型も強いと思うのですが、良さそうな構築が思いつかなかったので、ここでは触れません。
・デッキ相性
○有利
①「れんげきウーラオスVMAX」デッキ
②「ムゲンダイナVMAX」デッキ
③電気アタッカー不採用の「三神」デッキ
④レッドパーフェクション
⑤「白馬バドレックスVMAX」デッキ
⑥「スイクンV」デッキ
⑦「ニンフィアVMAX」デッキ
△五分
①「いちげき」系統デッキ
×不利
①炎軸の「レックウザVMAX」デッキ
②電気アタッカー採用の「三神」デッキ
③ダークパーフェクション
④「れんげきテンタクル」デッキ
( ;´Д`)絶望的
①「黒馬バドレックスVMAX」デッキ
②「モココ」採用デッキ
③ルカメタザシアン(時間内に終わらないため)
④「ジュナイパー」(時間内に終わらないため)
有利なデッキ群に位置づけたデッキ群は、「インテレオンVMAX」を1回の攻撃で倒すことが出来ません。おそらく、こんなに有利なデッキが多いのは過大評価であると思われる方が多いと思いますが、「インテレオンVMAX」を1回の攻撃で倒すことが出来ないデッキに対しては、極論、「モミ」だけで勝てます。
五分に位置付けた「いちげき」デッキは、「インテレオンVMAX」を1回の攻撃で倒せるデッキです。しかし、「インテレオンVMAX」側には「大きなおまもり」があり、この道具を持たせることさえ出来れば、「いちげき」側は「いちげきエネルギー」が4枚ついた「いちげきウーラオスVMAX」以外では、「インテレオンVMAX」を1回の攻撃で倒すことは出来ません。なので、どちらが有利なわけでもないと考えています。
不利に位置づけたデッキ群は、特定の条件下で、「インテレオンVMAX」を1回の攻撃で倒すことが可能です。よって、こちらの「モミ」プランは通用せず、厳しい戦いが強いられます。
絶望的に位置づけたデッキ群は、容易に「インテレオンVMAX」を倒してくる、もしくは回復しても意味がない類のアーキタイプです。
・リスト解説
・ポケモン18枚
「インテレオンV」×3
「インテレオンVMAX」×2
メインアタッカーです。参考にさせていただいたリストでは、「インテレオンV」が4枚、「インテレオンVMAX」が3枚だったのですが、「インテレオンVMAX」が2枚必要になるケースが殆どなかったため、減らしました。
非常に堅実な、言い換えれば地味なカードで、「れんげきウーラオスVMAX」のように一発逆転は出来ませんし、「こくばバドレックスVMAX」のように膨大なアドバンテージを得ることは出来ません。ですが、このデッキの主役は、間違いなく彼(彼女かもしれませんが)です。
「インテレオン(クイックシューター)」×3
「ジメレオン」×3
「メッソン」×4
サブアタッカーであり、打点補助であり、万能サーチでもある、現代ポケカ最強の非エクラインです。「ジメレオン」の4枚目や、「インテレオン(うらこうさく)」も採用したかったのですが、枠がありませんでした。
「オクタン」×1
「テッポウオ」×1
主な役割は「れんげきエネルギー」のサーチです。「インテレオンVMAX」、「メッソン」、「インテレオン(クイックシューター)」、「コルニの気合い」といったカードも必要に応じてサーチ可能であり、本当は2-2で採用したいぐらいでした。枠の都合上、1-1です。
「バスラオ」×1
VMAXポケモンを2回の攻撃で倒すためのカードです。「インテレオンVMAX」で140ダメージを与えたポケモンに対して、170ダメージを与えることが出来るので、HP310の「マホイップVMAX」なら無条件に、HP320以上のポケモンならクイックシューターorダブルシューターを1回経由することで2パン出来ます。
・ポケモンサーチ11枚
「クイックボール」×4
「レベルボール」×4
「しんかのおこう」×2
「ポケモン通信」×1
初動事故軽減のため、ポケモンの採用枚数が18枚の割に、多めに入っています。「ジメレオン」が後半も腐らない万能サーチなので行える暴挙です。
・他トレーナーズ5枚
「大きなおまもり」×2
「あなぬけのヒモ」×2
「リセットスタンプ」×1
「大きなおまもり」の用途は2つあります。1つは「『インテレオンVMAX」に持たせて、320ダメージは出せるが、350ダメージは出せないデッキに「モミ」プランを通す』ことです。もう1つは『ベンチのポケモンに持たせて、「チャーレムV」のヨガパワーで追加ターンを得られないようにする』ことです。
「あなぬけのヒモ」は初動で「テッポウオ」や「バスラオ」がバトル場に立ってしまった際、もしくは相手の「ボスの司令」で攻撃出来ないポケモンがバトル場に出てしまった際に使います。「あなぬけのヒモ」である理由ですが、「インテレオンVMAX」のダブルシューターとの相性を評価しています。
「リセットスタンプ」ですが、正直0でもいいと思っています。「インテレオンVMAX」を1回の攻撃で倒せないデッキには使わずに勝てますし、「インテレオンVMAX」を1回の攻撃で倒せるデッキに対しては、こちら側の打点が低すぎて、使っても逆転出来ません。ただ、強い場面も勿論あるため、1枚だけ採用しています。
・エネルギーサーチ1枚
「たっぷりバケツ」×1
本来、エネルギーは「れんげきエネルギー」だけで事足りるので、「きほんみずエネルギー」は不要です。しかし、「こくばバドレックスV」のシャドーミストという技が狂っており、場に「れんげきエネルギー」がない状態でこの技を受けた瞬間に、デッキに「きとうし」か、「きほんみずエネルギー」を採用していない場合、敗北が確定します。1枚エクゾディアのようなものです。
「きとうし」というカードは対黒馬以外では何の役にも立たないため、「メッソン」のどんどんよぶ起動、ダブルシューターのコスト、逃げエネ等、最低限の役割がある「きほんみずエネルギー」を採用しました。
そんな事情があり、「ジメレオン」から「きほんみずエネルギー」に触れるカードも採用したわけです。
・スタジアム4枚
「頂への雪道」×4
最強のスタジアムです。「インテレオンVMAX」は、『安定して毎ターン140ダメージを出せるだけのポケモン』であり、お世話にもカードパワーが高いとは言えません。(ダブルシューターは非常に強力ですが…)
「モミ」で耐久出来ると言っても、「モミ」が引けなければあっさり負けます。なので、こういった絡め手と併用することで、相手の行動を縛り、擬似的に耐久力を高める必要があります。
相手が「頂への雪道」を割れずに事故っている間にゲームを終わらせたい点でも、殴り始めが早い「インテレオンVMAX」との相性は良好です。
・ドローサポート5枚
「マリィ」×4
「コルニの気合い」×1
5枚は少なすぎると思われるかもしれません。実際、少なすぎます。しかし、盤面完成後(=「インテレオンVMAX」+「れんげきエネルギー」が揃った後)後、ドローサポートは基本的に使いません。なので、現在はこの枚数にしています。
・他サポート9枚
「モミ」×4
「ボスの指令」×4
「メロン」×1
何度も書いている通り、「モミ」はこのデッキを使う理由です。序盤は全く役に立たないため、定期的に減らしたくなるのですが、減らすぐらいなら違うデッキを使うべきです。
「ボスの指令」4枚採用はかなり珍しいかもしれません。しかし、先行時に相手の「メリープ」、「ニューラ」といったシステムポケモンの進化元を倒せる点が非常に重要です。また、基本的に2パンするデッキなので、ベンチに逃げた相手ポケモンを引きずり出したいタイミングが多く、最大枚数を投入しました。
「メロン」は対「黒馬バドレックス」専用カードです。シャドーミストの返しに、手張りと合わせて「インテレオンVMAX」に「きほんみずエネルギー」を2枚貼ってキョダイウズマキで反撃します。
後、回しているうちに分かったのですが、「インテレオンV」に「メロン」を使い、「れんげきエネルギー」を手張りすることでアクアバレットを使用出来るため、多面取りを目指せる場合があります。(レアケースですが)
・エネルギー7枚
「きほんみずエネルギー」×3
「れんげきエネルギー」×4
「れんげきエネルギー」は「インテレオンVMAX」のキョダイウズマキ、「インテレオン(クイックシューター)」のたきのぼり、「バスラオ」のきずにむらがる、「インテレオンV」のなみのりを手張りのみで使用可能にする最高のエネルギーです。4枚フルに使用する場合も多々あるため、手札に2枚あるからといって、「クイックボール」のコストにはしないで下さい。
※前述したため、「きほんみずエネルギー」の説明は省略します。