2022年5月6日(金):映画は倍速視聴した方がいいらしい
最近、ニュースでZ世代の話をよく見る。
こういった年代で傾向付けしようとする試みは基本的に信用ならないのだが、実際、Z世代の特徴として挙げられる“映画の倍速視聴”は特異だ。
彼ら彼女らは当たり前のように映画を倍速視聴する。俺の認識では映画を倍速視聴する人間は少数派だったし、世代の特徴と認めざるを得ない。
正直な話、映画を倍速視聴すると聴くと違和感がある。ニュースみたいな、要点だけを知ればいいものとは違い、映画はじっくり見ろよと思う。
ただ、この考え方はおそらく古臭いのだ。
映画はじっくり見るべきだ!という考え方に整合性はなく、倍速じゃ正しく理解出来ないだろうという不確かな憶測で成り立っている。
合理的に考えれば1つの映画をじっくり見るより、2つの映画を倍速視聴した方が得られる知識量が多く、理にかなっている。
そもそも理解出来なかった場合、その部分だけ等倍速で見れば良いのだがら、倍速視聴そのものを批判する理由にはならない。
YouTubeやNetflixにも視聴速度切り替えのボタンが備わっているし、新たな視聴スタイルとして認識すべきなのだ。
思い返せば、スマホが流行り始めた頃、「映画はスクリーンで見るべきだ!」という論があった気がする。
スマホの小さい画面では迫力がないとか、そんな言葉に失笑し、価値観が古いと馬鹿にしていた記憶がある。
因果応報。
今度は俺が“若者”の新たなライフスタイルを必死に追いかけ、価値観をアップデートしようと躍起になる番らしい。